tlmgr に起因するトラブル
TeX Live は、tlmgr というオンライン・アップデータを使って簡単にアップデートができるようになっている……のだが、このアップデートが、しばらく使っているとうまくいかなくなることがある。
その原因になっているのは、多くの場合は tlmgr それ自身である。tlmgr がパッケージの更新をし切れない場合が生じることがあって、その場合にはそのパッケージは強制的に除去され、次回以降のアップデート時に、
というメッセージが表示されるようになる。これを無視してそのまま使い続けていると、どうも何かおかしいなあ……という話になってくるわけだ。skipping forcibly removed package ********
これに対処するためには、当然だけど、除去されたパッケージを再度インストールしてやればよろしい。しかし、そもそもパッケージの更新が失敗した原因は tlmgr にあるのだから、まず
として tlmgr を更新する。それから、$ sudo tlmgr update --self
とすることで、除去されたパッケージが再インストールされる。$ sudo tlmgr update --reinstall-forcibly-removed --all
tlmgr による更新を前提とした TeX Live の使用を敬遠されている方は、おそらくこういうことを体験されていると思う。インストールツリーになるだけ手を加えずに、いつでもクリーンインストールできるようにしておくのも手なのだけど、とりあえず、更新がうまくいかないんだ、という方は、これをチェックされるといいかもしれない。
2011/10/24(Mon) 16:19:24 | コンピュータ&インターネット