限界

ちょっと前に android のタブレットを入手した。これは現在に至るまで便利に使っているのだが、色々試した結果、ひとつの結論に達せざるを得なかった。この端末ではものを書けない。

僕が何かを書く、というのは、多くの場合は GNU Emacs 上で書くわけだ。日本語の場合は SKK で書くし、英語の場合だったらそのまま打つわけだけど、打った原稿は TeX で PDF にして、これを何処かで印刷したりする。そして作成した原稿のやりとり等に、ネットワークへのアクセスが不可欠である。GUI は必ずしも必要ではないけれど、画像を貼り込んだりしたときの確認のためには、使えるにこしたことはない。以前はこれに加えて、Microsoft Office が使える、ということが必要要件のひとつに入っていたのだけど、LibreOffice がある現在では、これはもはや必要要件ではない。

さて。こういうことを android 端末で実現しようとすると、bluetooth でキーボードを接続して、端末上でどうにかして Emacs を動かすことになるわけだけど、bluetooth キーボードが、CTRL や ESC を併用したキー入力に対して完全には対応し切れない。こうなると、Emacs を使う上でも、SKK やそれに類似した IME を使用する上でも問題になる。

そして、android 端末を使っていてウンザリしてきたのが、フリー版のユーティリティに必ずといっていい程入っているバナー表示。いちいちこれを外すのになにがしかを支払うのも阿呆らしいのだけど、快適にしたいなら金を払え、的な android(や iOS ?)の世界観が、僕にはもう嫌で嫌でならないのだ。

というわけで、持ち歩き専用に、ミニノートを1台買おうかと画策中である。そう懐が潤沢なわけでもないんだけど、仕事に使う以上これでは困るのだ。もう限界である。

android の文字コードの怪

最近は、android 端末に PDF を突っ込んだり、漫画を自炊した画像ファイルを突っ込んだりすることが増えてきた。2、3人でプチプレゼンみたいなことになったときには、android 端末を見せながら……というのは便利だし、行き帰りで本を読むときにも、確かにこれは便利である。

しかし、前々からどうにも気になっていることがあった。他人と FAT32 フォーマットの USB メモリスティックや micro SD カードでファイルをやりとりするときに、ファイル名に日本語を使われることがあって、これを Linux 端末を経由して android に持ち込むと化け化けになってしまうのだ。

更に都合の悪いことに、僕は、

  • Microsoft Windows (xp, Vista, 7, 8)
  • Mac OS X
  • Debian GNU/Linux
  • android
という具合に、複数の OS を行ったり来たりしながら日常を過ごしている。こうなってくると、もう何が何だか分からない状況なのだ。

今までは、とりあえすファイル名を UTF-8 にしておけば、不都合が生じることはあまりなかった。しかし、android 端末では、これをやってもファイル名が化け化けになってしまう。もう何が何だか……という感じである。

ファイル名の文字コードを変更するユーティリティとしては、convmv という perl スクリプトがある。これであれこれ変えてみるのだが、どうしても android 上に持ち込むと化ける。何だろう……と思いつつ調べていると、メディアを Linux で mount するときに、オプションに "iocharset=utf8,shortname=mixed,utf8" を付けておくといける、という話を聞く。vfat で mount する際に試してみると、なるほど、android 上で作成した日本語ファイル名のファイルが、ちゃんと名前が化けることなく表示できる。まあそれはいいんだが、じゃあ化けるファイル名をどう変換したら読めるようになるんだ?

android 上で作成した日本語ファイル名のコードを調べようと、kcc -c とかやってみると、ASCII でござい、と返事が返ってくる。あー kcc は Unicode を正しく判別できないんだっけ、と "echo * | nkf --guess" などとやってみると、化けているものも表示できるものも、どちらも UTF-8 です、と言われる。うー。じゃあどうして片方は化けてもう片方は化けないのさ。

結局、Windows とか今回のような android とかの話になると、こういう問題が出てくるわけだ。奥村氏の blog でファイル名の文字コードに関するボヤキを発見してしまい、何とまあ面倒な話なのかねえ、と僕も軽く溜息をついたのであった。

Kaspersky, again

以前から、僕は Kaspersky のユーザーだったのだけど、この1年程は、フリーのアンチウイルスソフトで環境を構築してみよう、ということで、ClamAV をエンジンとして使っている Immunet FREE Antivirus と、スパイウェア対策として Spybot – Search & Destroy® を組み合わせて使用していた。しかし、さすがにこういうセキュリティ関連のソフトに関しては、安心できるものを金を出してでも確保しておくべきだろう……ということで、再び Kaspersky に戻すことにしたわけだ。

最新の Kaspersky Multi Platform Security 2013 は、手持ちの Windows・Mac OS X・Android の端末に台数無制限でインストール可能なプライベートライセンスというのが設定されている。これの3年ライセンスがパッケージ付きで6000円を少し切る。しかも、JCB のチケットで3000円のキャッシュバックまで受けられる、というのだ。ということで、これを購入することで手続きをする。

世間での評判を聞く限り、どうも Mac OS X との相性がよろしくないらしい……のだが、ひょっとするとこれはインストール等の作業を root 権限でやるかどうか、等の、いわゆる昔からの Mac ユーザが分かっていない問題に起因することなのかもしれない。まあ、U は U で ESET のライセンスを更新しようかという話らしいし、手元の Windows 端末と Android 端末に入れることだけを考えても、悪い買い物にはならないだろう。

amazon の処理がモタついていて、パッケージの発送は今日、到着は明日になりそうなのだけど、評価版を先立ってインストールしておくことにする。パッケージが来たら、その ID で activation をすればいいだけの話なので。

ということで、今しがた、評価版を入れた後の完全スキャンが終了したところである。パッケージがきたら早速 activate することにして、このまま暫く使ってみることにする。

終身刑?

今日、仕事から戻ってきて、TBS 系列の NEWS23X を観ていたときのこと。

今日、僕はどうしてもニュースに集中する必要があった。ローマ教皇ベネディクト16世が生前に退位する、という話を聞いていたからだったが、二番目のニュースとして、その話が始まったときのことだった。

「ローマ法王は終身刑……」

ハァ? と思ったところで「終身制」と言い直したのだが、謝罪や訂正はその後一切なかったのだった。膳場貴子さん、一言あってもいいんじゃないんですか。大体あなた、NHK 出身とはとても思えないようなアナウンスで、ミスの後もニコニコ笑ってるけれど、少しは恥じ入るということをお知りなさいな。

Profile

T.T.Ueda
Tamotsu Thomas UEDA

茨城県水戸市生まれ。

横山大観がかつて学んだ小学校から、旧水戸城址にある中学、高校と進学。この頃から音楽を趣味とするようになる。大学は、学部→修士→博士の各課程に在籍し、某省傘下の研究所に就職、その2ヵ月後に学位を授与される(こういう経緯ですが最終学歴は博士課程「修了」です)。職場の隣の小学校で起こった惨劇は未だに心に深く傷を残している。

その後某自動車関連会社の研究法人で国の研究プロジェクトに参画、プロジェクト終了後は数年の彷徨を経て、某所で教育関連業務に従事。

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