正論

風邪をひいた。近くに罹患者が何人かいたので想定し得る事態ではあったけれど、鼻から喉にかけて炎症が広がり、おまけに熱も上がってきた。

こういうときは、僕は耳鼻咽喉科に受診することにしているのだが、家の近所にある耳鼻咽喉科は二軒。片方はアレルギーの専門医でちょっと有名なドクターの医院なのだけど、ここは前にインフルエンザで受診したときにひどいめに遭わされた(持って行ったのにマスクを買わされたし、鼻腔や咽頭をろくに診ようともしないのである)ので、行かないことにしている。もう一軒は、実に良心的な年配のドクターの医院なのだが、ここはここで若干問題があるのである。

受診した僕の鼻と喉を慎重にチェックしたドクターは、

「うん、風邪ですね」

普通、こうくれば抗菌剤と総合感冒薬、あとはムコダイン等の耳鼻咽喉科がよく用いる薬が処方されるところである。しかし、このドクターはちょっと違うのだ。

「いいですか、Thomas さん。風邪は、ウイルス性疾患なんですよ」
「はあ」
「ウイルスに薬は基本的に効きません」
「はあ」
「ですから、今日はうがい薬とトローチだけ出します。これでちょっと頑張ってみましょう。ああそうそう、あと今日は入浴は避けて、早めに休むように」

いや、確かにそれは正論なんですが、せめて総合感冒薬位出してくれませんかね。熱、悪寒、喉の痛み、鼻水はどうしたらいいんですか。

というわけで、今日、知り合いのドクターに PL を処方してもらったのだった。なんだかなあ。

bluetooth のキーボード

先日から使い始めた ICONIA TAB A200 だけど、とにかくソフトキーボードが使いづらくってどうしようもない。もともと僕はキーボードに関してはそこそこうるさい方で、CTRL キーは a の横にないと気持ち悪いし、JIS 配列よりも ASCII 配列を好むわけで、この間に合わせのようなソフトキー(検出は甘いしチャタリングするし、とどめに enter キーが最下列にある、なんて、誰だよこんなクソキーボードデザインしたのは)ではいらいらが募るだけだ。

で、ハードキーボードを買うことに早々に決めた。しかし、ASCII 配列のを買うつもりがうっかりJIS 配列のモデルを発注してしまい、amazon に入金してからそのことに気づいた。幸いキャンセルは間に合ったのだが、ギフト券で返金されるまで3日前後かかるとのことで、今日までそれを待っていたのだった。

午後、amazon からメールが着て、そこにギフト券の ID が記載されていた。なんだよ、online で処理されるんだったらこんなに待たせなくてもいいだろうに、とぼやきつつ、英語配列のキーボードを発注すべく、端末でごそごそやっていたのだった。

僕はあまり深く考えず、エレコムの TK-FBM023EBK というのを買おうとしていたのだが、買う前に「同じ過ちはおかさないように」とレビューを見ると、何やらボロカス書かれている。んー? と、よくよく写真を見ていて、ようやく気づいた:

「キーの最下列がキーひとつ分右にずれてるじゃないか!」

いやーあぶないところだった。他の製品に変更したのは言うまでもない。もうすぐ、少しはこのタブレットも書き物に使えるようになるのかと思うと、それだけでも嬉しくなるというものだ。

ICONIA TAB A200

この1年程使っていた Windows ケータイ(そもそもそれ以前に使っていた端末に問題が生じて、半分嫌々使っていたのだが)の電池がもうもたなくなってきたので、機種変更することにした。スマホにしようかとも考えたのだが、縛られるのは嫌だし、仕事関係で Word や Excel のファイルを送りつけられて「スマホあるんだから即チェックできんだろ」とか言われるのも嫌だ。ということで、第二の選択肢をとることにした。

僕が使っている willcom では、Wi-Fi ルータ機能がついた PHS というのを出している。これは Wi-Fi と音声通話が別回線になっているので、Wi-Fi を接続した状態でも電話を使うことができる。そして、Wi-Fi を4時間もたせるために大容量のバッテリを搭載していて、このために音声通話のみで使っているとアホかと思う程電池のもちがいい。端末も小型である。

ということで、この端末を買おうかなあ……と思っていたところに、willcom からキャッシュバックキャンペーンの電話がかかってきた。しかし、多忙で対応できず、そのまま期限を過ぎてしまったので、また何か機会のあるときにでも……と考えていたとき、willcom から電話がかかってきた。

「あの、キャッシュバックの件なのですが」
「ああ、残念でしたが多忙で、期限内に購入できなかったんですよ」
「あの……実はですね」
「はぁ」
「あの2000円キャッシュバックのキャンペーンは先週末に終了したんですが、実は今週1週間、新たなキャンペーンを行っておりまして」
「はぁ」
「こちらのキャンペーンでは、キャッシュバックが5000円になります」
「……は?」

妙な話もあったものである。では購入します、ということで、WX02S PORTUS を買うことになった。今、この PORTUS を買うと、Lenovo IdeaPad A1Acer ICONIA TAB A200 のいずれかをセットで購入できる。本当は小さいタブレットの方が持ち歩きにも便利なのだけど、現行最新の Android 4.0 にアップデートできるということで、Acer の端末をセットにして購入することにした。

ということで、今週に入ってから、僕は毎夜このタブレットを触っている。一番最初にアンチウイルス(現時点ではフリーの Avast を使っているけれど、将来的には Kaspersky にするつもり)、電子書籍への対応(PDF と青空文庫形式のテキスト用ビューア)、「英辞郎」を参照できる辞書ツール(aDice……一部ユーザからはインターフェイスが android 的じゃない、とか文句が出ているらしいが、そんなこと言うなら自分で作ればいいのにさ)、それと各種ネット関連(facebook とか twitter とか mixi とか……)のツールを入れ、タスク管理ツールで無用のジョブを切れるようにしてある。現時点ではほとんど本としてしか利用していないのだが、近々、Bluetooth のキーボードを購入するつもりで、この外部キーボードと SKK for Android with hard-key とを組み合わせれば、書きものに使うのにも不自由がなくなるだろう。とにかく、あの画面キーボードは判定も配列も苦痛でしかないので。

豚レバーの生食?

生レバーは僕の好物のひとつだった。今は食べられないが、新しい殺菌消毒手法の開発で、遠からず再び口にすることができるときが来ると信じているのだが、最近、禁止されたはずのレバ刺しを堂々と出している飲食店がある、という話を耳にした。聞くと、なんと豚レバーを生で出している、というのだ。おいおい。

豚レバー、生で食べないで 厚労省が注意喚起

重い食中毒を起こす恐れがあるとして牛のレバ刺し提供が7月に禁止されて以降、豚のレバ刺しが一部の飲食店などで出されているとして、厚生労働省は4日、店や消費者に注意喚起を求める通知を都道府県などに出した。生で食べずに加熱するよう求めている。

同省によると、豚の生レバーをめぐっては、サルモネラ菌やカンピロバクターなどによる食中毒が2003年以降、宮城、群馬、神奈川、愛知、岐阜各県で1件ずつ、計5件報告されている。死者は出ていないという。

牛のレバ刺しは、腸管出血性大腸菌O157による食中毒の恐れがあり、加熱以外に防ぐ方法がないとして提供が禁止された。

まず、通常肥育の豚を生食する、というのは、正直言って気違い沙汰だとしか言いようがない。E型肝炎やサルモネラ菌、カンピロバクターなどの感染はもちろん、最悪の場合は豚の持つ有鉤条虫を取り込んでしまうことになりかねない。有鉤条虫は人間の体内では成体になることができないので、幼生である有鉤嚢虫の姿のままで、全身のあちこちを彷徨う。人体の中で有鉤嚢虫が死ぬまでに数年を要するといわれているが、脳や眼球など、命を落とす可能性の高いエリアにも、この有鉤嚢虫は入り込んでしまうのである。

有鉤嚢虫は主に豚の筋肉を生食することで罹患するといわれている。しかし、豚の肝臓を生食するリスクが低いというわけではない。では、たとえば SPF 豚に代表される、いわゆる無菌豚なら大丈夫なのか。これに関しては日本SPF豚協会のコンテンツを参照していただきたいのだが、SPF の生産者も、豚の生食ということを表には出していないのだ。たしかに、SPF 豚が話題になり始めた今から20数年前、ホテルのレストランなどでも、この豚を使用した生、もしくはレアでの豚肉料理が供されていたのを僕も記憶しているのだが、これだけ牛の生レバーが禁止された状況であっても、SPF 豚がその安全性を前面に出して生食用に供されているという話は聞かない。これはおそらく、と畜・解体のプロセスまで完全に独立・無菌化するまでに至っていない、ということなのだろう。

いずれにしても、豚の生レバーは、牛のそれと比較しても危険性があることには変わりはない。しかも、豚の持つ有鉤嚢虫に万が一罹患した場合、有効な駆虫手段はない。このリスクを十分に考慮した上で、自分で食べるかどうか決めていただきたいものだ。僕はちなみに、豚のレバーを生で食べる気にはなれそうにない。

Profile

T.T.Ueda
Tamotsu Thomas UEDA

茨城県水戸市生まれ。

横山大観がかつて学んだ小学校から、旧水戸城址にある中学、高校と進学。この頃から音楽を趣味とするようになる。大学は、学部→修士→博士の各課程に在籍し、某省傘下の研究所に就職、その2ヵ月後に学位を授与される(こういう経緯ですが最終学歴は博士課程「修了」です)。職場の隣の小学校で起こった惨劇は未だに心に深く傷を残している。

その後某自動車関連会社の研究法人で国の研究プロジェクトに参画、プロジェクト終了後は数年の彷徨を経て、某所で教育関連業務に従事。

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