昨日の昼のこと。TBS 系列のニュース番組を観ていたら、例のパリの週刊新聞社の襲撃事件の話をやっていたのだけど、そこでコメンテーターの宮家邦彦氏がこんなことを言ったのだった。
キリスト教徒の人は、日曜に教会に行くだけですけれど、イスラム教徒は、24時間、365日、イスラム教徒なんですよ。
はぁ?何言ってるんだアンタは?キリスト教徒ってのはそんなお手軽なものじゃないんだよ。俺だって24時間、365日、カトリックなんだけど。何を訳知り顔で言ってるんだ?信じられない。
まあしかし、これが日本人の宗教に対する現状を如実に示しているんだろうと思う。この宮家なる人物、たしか外務省出身だったよね……えーと、
1978年3月 東京大学法学部卒業
1978年4月 外務省入省
1986年5月 外務大臣秘書官
1991年10月 在米国大使館一等書記官
1996年7月 中近東第二課長
1998年1月 中近東第一課長
1998年8月 日米安全保障条約課長
2000年9月 在中国大使館公使
2004年1月 在イラク大使館公使
2004年7月 中東アフリカ局参事官
2005年8月 外務省退職、AOI外交政策研究所代表に就任
その経歴で、あの発言はないよねえ、あれは。失礼極まりないと思うし、そもそも宗教というものに対する見識を疑う。
ふと、正岡子規の『歌よみに与ふる書』を読みたくなった。そういうときは岩波文庫で……というのが普通の人だと思うのだけど、せっかく青空文庫と TeX があるので、短い文章の場合は自分で版組みして PDF を作ってしまうことが多い。いわゆる青空文庫形式のテキストをダウンロードして、ルビや段落などの自動処理が容易なところだけ自動的に TeX の表現に置き換えて、それから後は手動で書き換えていく。
いつも悩んでしまうのが、ルビの割付けである。あまり原理主義的になるのも無意味だとは思うのだけど、機械的にルビを振るのも味気ないなあ、と思うと、ついつい細かいところを手でいじることになってしまう。こんなことに休みの時間を使うのも不毛なのかもしれないんだが……
で、出来上がったのがこれ。まあこんな感じでしょうかね。B5 で組んであって、ページを並べ換え、B4 の紙に両面印刷して中折りで綴じれば完成である。とりあえず印刷してから赤を入れるようにしよう。この作業には platex を使ったけれど、もう少ししたら LuaTeX-ja ベースに変えていくようになるかもしれない。このご時世に縦書きなんて、と思われるかもしれないが、こういうときには、やはり日本語には縦書きが必要なのだ、と思わされるのだ。
ようやく年越しの準備をしている。毎年、黒豆は煮ることにしているので、昨夜から作業を開始した。それと並行して数の子の塩を抜き、筑前煮を作る。あとは昆布を煮る位か。酒とチーズは昨日確保してきた。
蕎麦は乾麺の十割蕎麦を使うことに決めている。茹で方さえ間違わなければ、そこらの蕎麦屋で生蕎麦を買うのより余程旨い。以前は一種の偏見があったのだけど、池波正太郎も乾麺の蕎麦を活用していたと随筆に書いてあるのを読んで、それ以来、夏も冬もよく使っている。十割蕎麦の乾麺だと蕎麦湯もちゃんと取れるし、何も問題はないのだ。当然だけど蕎麦汁も自分で作る。
Uの親御さんが鯨を送ってくれた。最近珍しいナガスクジラである。長崎式に薄く切って、橙醤油で食べることになるだろう。とにかく感謝である。まあこんな感じで、新年を迎える準備をするわけだ。
ようやく今日から休みである。いやー忙しかった。年始もあまり休んでいられないのだが、一応は年末年始の準備位はしなければならぬ。レンジフードの掃除位はしたいんだよなあ。おまけに、折角買ったミシンをセットアップする暇がない。せめて下糸をボビンに巻いて、ちゃんと縫えること位確認しなければ……
しかし、この年末年始に、色々なことが僕の耳に入ってくる。なんでも某所で僕のことを面倒臭い人だ、とか言っている人がいて、ところが僕はその人に会ったことがただ一度しかないわけだ。アンタ俺の何を知っているんだっての。ユダの罪が神の意志によるものなんじゃないか、みたいなことを書いていたので「グノーシスもご存知ないのか」と指摘したら、何も反応が返ってこないと思ったら、そんなかたちで憂さを晴らしているわけね。いやー。アンタの方が余程面倒臭いし、それに有害だっての。いや本当、馬鹿だということも分からぬ馬鹿の有害なことよ。
まあ、そんな下らぬ輩の話はどうでもよろしい。とにかく今日、明日に、年越しの準備を整えなければならぬ。餅(最近炭水化物を絶っている僕だが、正月位はまあ良いだろう)に蕎麦に野菜、鶏肉……そして酒、か。普段は日本酒を置かない(そりゃあね、糖質の塊みたいなものですから)僕だけど、飲む時は醸造アルコールを入れていないものでないとダメなのだ。必然的に良い酒ということになる。まあ幸いなことに、良い酒を良いコンディションで売る店をちゃんとキープしてあるので、そういうところで買うわけだけど。
世間で日本酒通ぶってる連中のほとんどは、実は旨い酒の味を知らない。残念ながらそれは厳然たる事実だ。だから旨い酒を買いたいときは、そういう「自称」日本酒通(Twitter や Facebook に嬉々として酒のことを書くような輩は特にその可能性が高いですよ……w)に聞いてはいけない。たとえば吉田屋みたいな、日本酒のことをちゃんと分かっている酒販店で、虚心坦懐に質問しながら買えばいいだけのことなんだけど。自称通にとってはとにかく敷居の高い店なんだろうねえきっと。