追悼 Doug Fieger

The Knack のヴォーカル Doug Fieger が、脳腫瘍と肺がんのため死去したとのことだ。僕が The Knack の名前を出すというのはおそらく意外な印象を受ける方が多いのかもしれないが、やはり僕位の年(本当はもっと上の方ということになるのかもしれないが)だと、あのリフを聴くだけでムズムズしてくるのである。

……と書いて、あーそうか、あのリフとか書いても知らない世代が多くなっているのかもしれないなぁ、と思ったりしたのだが、やはり "My Sharona" という曲をご存知でない方は多いのだろうか。一応参考のために Youtube のアーカイブにリンクしておくことにする。

http://www.youtube.com/watch?v=kVdnqEyToqg
(埋込み不可能なので上記リンク先を御参照のこと)

しかし、このクリップを観ると、ファッションはむしろモッズとかに近いのかなぁ。そういう時代だったということか……

iTunes archive

iTunes で楽曲を何を基準に sort しているか。僕はこれの「世間の標準」というのを知らないのだけど、僕の iTunes の場合は「アーティスト別アルバム」で sort している。で、一番最初に来ているミュージシャンは誰?という話に(知り合い連中で)なることがあるのだけど、Alexander O'neal だと思っていたら Alanis Morissette だったことについさっき気づいた。おー、僕って意外とフツーじゃないの(違うって?)。ちなみに曲名は "Crazy"(オリジナルは Seal ですね)。もちろん、アラニスのベスト盤、ではありません。GAP の2005年秋のノベルティ CD に収録されていたもの。

そして一番最後に来ているのが…… 10 cc ですね。あまりに有名な "The Original Soundtrack"。結構間引きしてあるのだけど、それで2400曲強。ちなみに T.T.Ueda の曲というのも入っています(確認用にミックスダウンした曲は iTunes に入れておく習慣があるので)。ああ、あと「茨城県立水戸第一高等学校 [創立130周年記念]」というのもあるな(僕の母校の校歌ですが)。作られた時代が時代なので、歌詞がすごいんですが、後輩達がクイズ甲子園で優勝したときは日本テレビがちゃんと流してくれたようで……興味のある方はWikipedia をご参照ください

mixi の山下達郎のファンは Teddy が死んでも関係ないらしい

僕の今日一日の中での最も大きいニュースが、Teddy Pendergrass 死去のニュースだった。いわゆるフィリーソウルとブラックコンテンポラリーのかけ橋とも言える位置付けで活躍したこのシンガーは、僕のような音楽嗜好の人であれば聴かない筈がない……と思うのだけど、mixi の山下達郎関連トピックでこの件を書いて、何の反応も返ってこない。彼等は実は音楽なんかどうでもよくって、山下達郎が何を発言し、何を嗜好するかに倣っていれば自己が保証されると信じて疑わない連中なんじゃないか、と邪推したくなる(というか、これはもはや確信に限りなく近い)。まぁ、そんな下らないことはどうでもいいのだけど。

Teddy というと、僕にとっては、Love T.K.O. が収録されているアルバム "TP" よりもむしろ 3rd の "Teddy" の方が馴染み深い。このアルバムにはあのヒゲダンスで引用された "Do Me" が収録されているので、ひょっとするとお持ちになっている方も多いかもしれないのだけど、この冬の夜にこのアルバムをかけて、1曲目の "Come Go With Me" が流れ出すと、息が止まりそうな心地がする。Teddy の生の声を聴くことはもう二度とないけれども、この心地はきっと僕が生きている限り忘れることはないだろう。穏やかな帰天を祈るのみである。

世紀末のマスターピース

どんな日にも「今日の一曲」みたいなものがある。今日は、最初はめんたい系に行っていたのが、どういうわけかスガシカオに行ってしまい、今は『夕立ち』がヘビーローテーションになっている。

この曲が入っている "SWEET" は 1999 年にリリースされた。ちょうど10年前ということになるのだが、この曲の「救いようのない暗さ」は今になっても変わらず好きでいる。現実の中で生きていると、こういう「救いようのない暗さ」は、ひりっとしたリアリティがあって、実によろしい。昔の食通とかは、きっとふぐの肝の糠漬けなんかを舐めてみてはそんな感覚を追体験していたのかもしれないけれど。

Profile

T.T.Ueda
Tamotsu Thomas UEDA

茨城県水戸市生まれ。

横山大観がかつて学んだ小学校から、旧水戸城址にある中学、高校と進学。この頃から音楽を趣味とするようになる。大学は、学部→修士→博士の各課程に在籍し、某省傘下の研究所に就職、その2ヵ月後に学位を授与される(こういう経緯ですが最終学歴は博士課程「修了」です)。職場の隣の小学校で起こった惨劇は未だに心に深く傷を残している。

その後某自動車関連会社の研究法人で国の研究プロジェクトに参画、プロジェクト終了後は数年の彷徨を経て、某所で教育関連業務に従事。

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