ネットワークから取得した install-tl-windows.exe、もしくは ISO イメージに収録されている install-tl-windows.bat をダブルクリックすると、インストーラが起動します。
ここに英語で書かれていますが、このままインストールを進めると、現在のアカウントにのみ有効なかたちでインストールされます。同じ端末を使用する他のユーザも TEX/ LATEXを使えるようにするためには管理者権限でインストーラを起動する必要があります。ここでは単一アカウントでのセットアップということで話を進めます。このパネルでは、ファイルを使える状態にインストールするか、単にインストーラを展開するだけかを選択しますが、このまま “Next >” を押して次に進みます。
このパネルが出たところで Install を押せばインストールが開始されます。 インストーラの構成ファイルがまず展開され、インストーラが起動するとこのパネルが出てきます。これが TeX Live 2020 のインストーラのパネルです。この画像の状態がデフォルトの状態ですが、ほとんどの方にはこのままで問題ないかと思います。インストール先に関しては、たとえば C: が小容量の SSDなので D:\texlive\2020に変更したい、等の場合には「変更」で再指定することができます。
また、左下の「高度な設定」を押すと、インストールするパッケージの選択やデフォルトの紙のサイズの変更を行うパネルが開きますが、パッケージに関してはデフォルトのままインストールされることをお薦めします。用紙サイズは、どうしても Letter を使いたい、等があるならば別ですが、後から設定することも可能ですので、A4 のままで問題ないかと思います。
ファイル展開中の状況を示します。
ここにもあるように、4000近くのパッケージを展開しますので、ISO イメージからでも数十分程度、ネットワークインストールの場合は回線状況に応じてそれ以上の時間がかかることもあります。展開が終わると初期設定が行われ、「TeX Live へようこそ!」というメッセージが出てインストールは終了します。
従来の TEX/ LATEXでは、インストール後に、システムの収納された場所等を手動で設定する必要がありましたが、TeX Live の場合はその設定も自動的に行われるようになっていますので、これでもう、TeX / LaTeX を使い始められる状況が整っていることになります。