Google Chrome

最近、どうも Mozilla Firefox が重いので、思い切ってブラウザをGoogle Chromeに変えることにした。僕の場合は、Debian GNU/Linux を使っているので、.deb 形式の beta リリースバイナリ、そして unsatable なバイナリが使える。最近は unstable なバイナリでも十分使用に耐える状況なので、The Chromium ProjectsEarly Access Release Channelsから google-chrome-unstable_current_amd64.deb をインストールした。

それにしても……うん、軽いし、以前問題だったフォントや flash の問題もちゃんと解決しているし、これだったら普段使いにしてもいいかもしれない。こうやって blog の更新をするのにも問題ないしね。

フォントに頭にくる

実は、Linux 版の Adobe Reader を使っていて困っていたのが、ゴシック体がちゃんと表示されないことだった。具体的には、僕の場合は LATEX で書きものをしていて、一部分をゴシックで指定していることがあって、そういうときにこういう状態では困るわけだ。生成された PDF ファイルに問題があるのか、PDF を表示させるところに問題があるのかが分からないわけで……

で、生成されるファイルには問題がないことが分かって、ちょこっと調べたら、おいおい……これってひょっとしてゴシックのフォントがインストールされてないってことなの?と、/opt/Adobe/Reader9/Resource/CIDFont/を調べてみると、あー……入ってないじゃないの。

前はこういうときには下の version のインストーラーとかから引っ張ってこられたのだけど、今公開されているファイルではどうにもできない模様……なので、Windows 版の Adobe Reader の CIDFont から抜き出してきたのを突っ込んでみると……よし、表示されるな。

しかし、Linux 版だからって万人がこういうことを自力で対応できるというわけでもあるまいに、あー、フォントに頭にくるのであった。

sdic を使う

sdic は以前からよく使っているのだけど、Windows の方に入っている英辞郎の辞書ファイルを使えるようにしていないので、これをどうするか、ちょっと考えていたところだった。今日は思いがけずに時間が空いたこともあって、この際だから使うようにしてしまおう、と腹を決めた。

何日かぶりに Windows を起動する。この WIndows のシステムディスクの中には英辞郎の第五版がインストールされているのだけど、この版の辞書はそのままでは sdic で使用することができなかった……はずだ。とりあえず、英辞郎の検索に用いている Pdic の古いファイル形式(テキスト一行形式)に変換しておいて、再び Linux で起動する。

Debian GNU/LINUX (Sid) では一応 sdic 関連のパッケージが公開されているのだけど、このパッケージで sdic-eijiro を入れようとするとどうもうまくいかない。業を煮やして、sdic 関連のパッケージを purge してしまう。いや、そもそも sdic なんて完全自力で入れていたんだし。

有り難いことに、eiei さんという方がテキスト一行辞書形式ファイルを .sdic 形式に変換する ruby scriptを公開しておられるので、これを pdic2sdic.rb という名前で保存しておいて、nkf -w8 オプションでパイプを通した辞書ファイルを流し込めば、sdic 形式のファイルが出来上がる。後は .emacs.el に辞書の設定を書くだけなのだけど、折角なので、辞書のインデックスによる高速化も考えておく方がいいだろう、ということで、山下達雄氏のページからSUFARY 2.1.1をダウンロードして /usr/local 以下にインストール。あとは、

$ cd /usr/local/share/dict
$ mkary ./eijiro.sdic
$ mkary ./waeiji.sdic
で、.emacs.el 中の辞書定義行に array コマンドを呼ぶように記述を追加する……と。こんなもんですかね。

僕の知人には何人か、TOEIC のスコアが殺人的に高い人というのがいて、しかもそういう人に限って「あれはね、まあ一種のボケ防止チェックですわ」なんてことを平気で言う。おかげで、英語に関する根強いインフェリアー・コンプレックスが消えてくれないのだけど……まあ、だから英辞郎なんかも使うわけなんですよ。昔は American Heritage のペーパーバックがお友達だったけれど。

Born Again

と言っても、僕が福音派とか再降臨派に鞍替えしたわけではない。また Debian GNU/Linux の再インストールを行ったのだ。

Debian は非常にカタいパッケージングで使い易いのだけど、通常の distribution はあまりに保守的なので、普段使いには sid と呼ばれる開発版を使っている。これが基本的なファイル構造等をさくっと変えてしまったりするので(それでも使い続けてはいられるのだけど)、時々こういうことをするはめになる。今回は TeX 絡みのこともあったので、金曜の夜の時間を使ってこの作業を行った。

せっかくなので、いじれるところはいじる。ファイルシステムは SGI の XFS に変えた。で……えー。キーボードまで徹底的に udev の下で管理されてるのか。じゃあ Ctrl と Caps の位置交換は……うー。どこだったっけー……とぶつぶつ呟きつつ、そうだ /etc/default/keyboard ってのがあったっけ、と見てみて、このファイル上で XKBOPTIONS="ctrl:nocaps" (だから厳密には位置交換じゃないのだけど)としてオッケー。xfstt を入れて、M+ と IPA の合成フォントを /usr/share/fonts/truetype/ に突っ込んで xfstt を再起動。これでシステムフォントはオッケー。TeX はptetex3を入れて…… gcc と g++ でのコンパイル環境と Debian 用の kernel build kit を入れて、vanilla kernel を build して……まあ、慣れた作業である。

きっと、大学時代に一緒に UNIX 系 OS を使っていた連中も、きっと今はほとんど Windows 系で、UNIX 系を使っていても Mac OS X なんだろうなあ。僕が Linux を使っている理由も、Intel Compiler が無料で使用できるのが最大の理由だし。でもね……どうも、売り物の OS というものに、僕は全幅の信頼を感じることができない。どれだけお金を払っても、完全な損失補填など保証されないからねえ……しょせん、他人は信用できないし、不用意に信用して、裏切られてどす黒い感情を抱く位なら、僕はこの先もきっとこうやって vanilla kernel を build しているんでしょうよ、きっと。……ほら、最近は空で打てるからね。

make-kpkg clean && CONCURRENCY_LEVEL=4 make-kpkg --initrd --revision=`date '+%Y%m%d'` kernel_headers kernel_image
とかさ……

Profile

T.T.Ueda
Tamotsu Thomas UEDA

茨城県水戸市生まれ。

横山大観がかつて学んだ小学校から、旧水戸城址にある中学、高校と進学。この頃から音楽を趣味とするようになる。大学は、学部→修士→博士の各課程に在籍し、某省傘下の研究所に就職、その2ヵ月後に学位を授与される(こういう経緯ですが最終学歴は博士課程「修了」です)。職場の隣の小学校で起こった惨劇は未だに心に深く傷を残している。

その後某自動車関連会社の研究法人で国の研究プロジェクトに参画、プロジェクト終了後は数年の彷徨を経て、某所で教育関連業務に従事。

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