自分のことを思い返してみると、なるほどそういう理由なのか、と思うわけだ。大学時代に、僕のことを「うえピー」と呼ぶ奴がいた。これと同じノリなのだろうと思うのだ。
何のことか、って? いや、たまたま仕事関係で知り合いになった方なのだけど、この方、おそらく同じように「**ピー」という愛称だったのだろうと思う。まあそれは構わないのだけど、その愛称をもとにメールアドレスを設定されるのは、ちょっと問題があると思うわけだ。しかも「ピー」の部分を -p あたりにしておけばいいのに、よりによって、***-pee.???.???@???.ne.jp って……いやいや、それはマズイよそれは。
しかし、これをその人にどう説明したら良いのか、うまい方策が思いつかない。なにせ相手は良い歳の大人である。その大人に、まず "pee" が「小便」という意味だ、というところから説明を始めなければならないのか? うーむ。本当に、困っているのである。
この blog の更新もやや滞りがちなわけだけど、最近忘却しかかっていたのが mixi の存在だ。面倒だなあ……とは思うものの、最近は mixi 位でしかつながりのない昔の知人も結構いるわけで、そう簡単に切る訳にもいかない。どうしたものか。
まあ最近は、友達探しとか社交的やりとりだとか、そういうものに現を抜かしている暇がないんだよな、正直言って。ネット上にあるものでは、そろそろ TeX Live 2015 が正式に tlnet で公開されるはずなので、それに合わせて TeX 関連のコンテンツを更新しておかなきゃならない、とか……それ位しかするゆとりがない。
まあ、そんなわけで、mixi の存在はほとんど忘却寸前なわけです。ここをもしお読みで私にコンタクトされたい場合は、facebook でも探してみて下さい。辛うじて最近見ているのってそれ位なので。
コンプ、というと、高校時代から僕にとって謎だったことがある。それは SUGAR BABE の "SONGS" のギターだった。
"SONGS" の曲、たとえば "DOWN TOWN" や『風の世界』『ためいきばかり』などでの、ギターのいわゆる白玉が、とにかく伸びるのだ。しかも、発音後の時間経過に伴って定位が変わる。これが絶妙だったのだけど、一体どうやっているのかが謎だったのだ。少しして、ああそうか、片方のチャンネルが普通に減衰していって、もう片方のチャンネルは発音時にがつんと音量が下がって、その後徐々に音量が上がってくるように変化しているのだ、と、ここまでは気付いたのだけど、その後がとにかく謎だった。当時の村松氏は Roland AS-1 というサステイナーを使っていたらしいのだが、いくらフォトカプラーのコンプでも、これはどう説明したら良いのか、ちょっと分からなかったのだ。
そして、もう10年以上前の話だけど、MXR DYNACOMP を買ってみたわけだ。まあ未だに使っているのだけど、OTA (Operational Transconductance Amplifier) を使っているので、アタックがパコーンという感じに派手に出る。これはこれで非常に有用なのだけど、本来のコンプとしてはイマイチだとも言える。そして、アタックやリリースが決め打ち、というのも問題だ。そもそも SONGS のあの感じではない。うーむ……と悩み続けていたわけだ。
今は、当の村松邦男氏が種明かししてくれているのを彼の文書で読むことができる。デンスケの ALC、と聞いて、僕の疑問は即座に氷解した。確かにそうなる。それに、これはいかにも笛吹銅次ならではのやり口である。
ということで、コンプに関しては、以下の2つを製作する予定である。
- フォトカプラーを使用して、アタックやリリース、compression ratio も調節できるコンプレッサー
- アナログテレコに使われていたような ALC(国際的な名称で言うならば AGC)を用いたサステイナー
まあ、ベース用にもちゃんとしたコンプは必要だったので、丁度良い機会なのでちゃんと作ることにする。うまく行けば来月中に完成する……かもね。まあ遅くても再来月までには作りますが。
日々多忙ではあるわけだが、ちょっとづつ、ちょっとづつ録音の環境を整えている。現在の懸案は、
- ワウにノイズが乗るのを何とかしたい
- 歪み系の増強
- 昔のテープレコーダーの ALC のようなエフェクト
の3つである。
ワウにノイズが乗る原因は明白で、ワウの入力インピーダンスが低いからだ。バッファを設ければいいわけだけど、せっかくなので、ワウに内蔵するのではなく、楽器の出力にできるだけ近いところにバッファを挿入できるようにする。ストラップに両面テープで小さなケースを貼り付けて、その中に 9V 動作・電池駆動のバッファを入れて、パッチケーブルで楽器と接続すればいいわけだ。
この手の用途には、10代の頃から 2SK30 を使っていたわけだけど、2SK30ATM ももうディスコンである。相当品や在庫を含めて入手は十分できるのだけど、今回はもう少し新しい石を使うことに……と思ったんだが、ちょっと気が変わり、2SK170 を使ってみることにする。これももうディスコンなのだけど、前から一度テストしたかったので。
部品点数は極めて少ない。入力と出力にパスコン1つづつ、あとは抵抗3つと石だけである。この点数なので、空中配線で作ってしまうことにする。あやとりを解くような感じで、一番直線的に入力と出力がつながる配置を考えて、部品の足を捻り合わせ(足の根本に力が集中しないようにラジペンで保護しながら)て半田付けするだけ……あっという間に終了である。
先日買ったリョービのドライバードリルに、これも先日買ったステップドリル……いわゆるタケノコ……を使ってケースに穴開け。いやーステップドリルは便利だわ。ミリ建てだと高いので購入を躊躇っていたのだが、インチ建てだと単品の半値以下で3本セットが買えてしまう。標準ジャックもスイッチや VR の穴もほとんどインチ建てだし、ミリでもガタが出る程の寸法差はない。アルミキャストのケースで切削性はもともと良いので、下穴を開けてからステップドリルで拡張するだけ。
3P ジャックの在庫が切れているので今日はここまで。ジャックを入手したら配線するだけでもう完成である。
ワウを使うときにいつも困るのが、フィルターの効き具合をどのように設定するか、ということだ。これに関しては、機械的な要素(ポットのピニオンギアとペダルのラックの噛み合わせ)もあるし、コンデンサやインダクタ、抵抗の設定もあるので、どのように設定するか、というのは本当に悩ましいところなのだ。
以前に書いたように、僕の使っているワウの場合は、いわゆる Clyde McCoy と呼ばれる最初期のワウと同じ回路構成にしてあるわけだけど、この昔の構成と、現行の V847 の回路との最大の相違が、インダクタと並列に入っている抵抗の値である。現行はたしか 33 kΩ になっていたはずだけど、僕の場合はここを 100 kΩ に変更してある。こうするとフィルタの Q(選択度)が上がって、ワウのかかり方がきつくなるわけだけど、僕の使い方ではこれはやはり少々キツいかもしれない……と、ここ何日か使っていて思うわけだ。うーむ。ここを半固定抵抗に換装した方が良いかもしれない。手元に丁度 100 kB の VR もあるんだが、外から調整できるようにする程でもないかもしれないしなあ……それか、スイッチで 33 k と 100 k を切り替えられるようにしても良いかもしれない。インダクタ周辺の素子に関して配線を引き回すのはあまり気持ちの良いものではないんだが……
まあ、こんな調子である。早く落ち着けて、録音に集中しなければならないのだが……