私は名古屋に暮しているわけだけど、何度かここにもこの土地に関して批判を記してきた。思えばこの土地に来て十数年が経過したわけだけど、一向に愛着など湧かないし、未だに異邦人の感覚があって、この先(私がこの土地に居るかどうか分からないけれど)もそれは変わらないだろう。この土地を終の栖にする気などさらさらないしね。
で、だ。一応私は教育に関わって鬻いでいるわけなのだけど、この土地の(教育委員会が関わるレベルの)公的教育システムは信用できないと思っている。中学生の自殺に対する学校や教育委員会の対応など見れば、私がそう思うのも納得していただけると思うのだけど、それも一例に過ぎない。他にも、げんなりさせられるネタは尽きないのだ。
そのひとつが親学である。名古屋市はこれに大層ご執心で、
などというページを未だに公開している。
名古屋市における「親学」の状況と問題点に関しては、日比嘉高氏のブログのエントリ『名古屋市教育委員会の「親学」について調べてみたらわかったこと』にまとめられているのでリンクしておくが……要するに、トンデモ要素あり、差別的要素あり、復古的要素あり、そして政治との接点あり、という代物である。よくもまあ、こんなものを公的教育システムに持ち込んでくれるよなあ、と思う。私は子供がいないのだけど、いやー子供がいたら大変だよなあ、と思うわけだ。
どうしてこういうものが「教育」にすり寄ってくるのだろう。我々は、この国は、何処に向かおうとしているのか。私にはその行く末に明かりが見えないのだけど。
僕がメインで使っているのは Lenovo ThinkPad X230 という古い PC である。CPU が4スレッドのデュアルコアで、メモリを 8G 載せており、たまたま内部にふたつある mSATA のスロット(ひとつは wifi カードを挿している)に SSD を突っ込んで 1 SSD 1 HDD の構成で使っていることから、このご時世でも何とか使えているわけだ。この端末に Debian GNU/Linux sid と Microsoft Windows 10 を入れ、GRUB でデュアルブートにして使っている(仮想化すればいいのに、とか言われそうだが、Windows の用途のひとつが音楽制作で、DAW に要求されるリアルタイム……に限りなく近い……処理に仮想化環境がフィットしないので)。メイン (> 99 %) の環境は Linux である。
Debian、特に sid を使っていると、upgrade に注意しなければならない時期というのがある。たとえば X 周りや GTK、perl などのバージョンアップの時期には注意しなければならない。主要なライブラリ等の更新を行う apt-get dist-upgrade をこの時期に軽々に行うと、依存関係の解決のために重要なパッケージがごっそり削除されてしまい、ウインドウマネージャが立ち上がらない等のトラブルに陥ってしまう。以前何度かやってしまい痛いめをみたので、今そういうことをやらかすことはまずないのだけど、時々「あぶねーあぶねー」となることがないわけでもない。
丁度今は gpg 周りでこういう状況になっているので、注意しつつ状況を見守っている。gpg が使えないとなると、パッケージの管理機構に重大な影響を与えてしまいかねないので。しかしねえ……いや、時間があれば、いっそインストールし直すのも悪くない、とも思っているんですよ。GTK3 ベースになってから、どうもシステムの状況が怪しい(ある種のウインドウを表示するのに著しく時間がかかる、等)のでね……でも今は忙しいし、精神的にもそういうゆとりがないしね。ThinkPad X シリーズの新しいのでも買って、システムの組み直し・移行、なんてことになればいいのだけど。
まあ、色々と……そう、色々と、過渡的時期をしのいでいる、今日この頃である。
イラン、米軍を報復攻撃 イラク駐留基地にミサイル―司令官殺害で本格衝突も (2020年01月08日11時18分, jiji.com)
現時点では米軍基地で死者が出たらしい、以上の確実な情報は出ていない。米兵数十人が亡くなった、いや亡くなったのはイラク人だけだ……等々。いずれにしても、イランが弾道ミサイルを打ち込んだことは事実のようである。
また、
イラン、米同盟国に警告 (2020/1/8 09:40, 共同通信)
「米国の同盟国各国の領土が米国による攻撃に使われた場合、イランの反撃の標的になる」とのこと。そんな中、日本は海上自衛隊の中東への派遣を強行するつもりらしい。おそらく、
12月20日の安倍=ロウハニ会談で「(派遣の)意図は理解している」とのコメントを得たから、ということなんだろうが、もう状況は変わっているのだ。でもそれはシカトして強行する、と。まるで「名誉の戦死者カモーン!」とでも言わんばかりだと感じてしまうのだが……日本の平和の為の戦死者なるものがいてくれた方がいい、とでも思っているのだろうか。
いつの世も変わらない。ノブレス・オブリージュというものが欠片程もない状況で、自分は銃後に身を置いた者が若者を戦いに送り出すのだ。違うだろ、ジジイ、まずはお前から死にに行ってこいや、って話なんだが。
最近ここに書く頻度も大分減ってきて、なんだ Thomas は消えたのか、とか思われそうな気がしてきたけれど、いえいえ、ちゃんと生きております。近況報告をする気などさらさらないのだけど、少しはちゃんと書くべきものを書いておこうと思って、今キーを叩いている。
イラン革命防衛隊の「ゴドス部隊」(シーア派民兵の軍事教育等を行ってきた対外特殊工作部隊らしい)のカセム・ソレイマニ司令官が、バクダッドの空港近郊を車で移動中、米軍の無人航空機 MQ-9 の攻撃を受けて死亡した。色々な言われようで報道されているけれど、要するに暗殺されたのだ。
The New York Times の記事によると、この暗殺に至る経緯には頭を抱えるような心地がするものらしい。記事を見ると、
WASHINGTON — In the chaotic days leading to the death of Maj. Gen. Qassim Suleimani, Iran’s most powerful commander, top American military officials put the option of killing him — which they viewed as the most extreme response to recent Iranian-led violence in Iraq — on the menu they presented to President Trump.
They didn’t think he would take it. In the wars waged since the Sept. 11, 2001, attacks, Pentagon officials have often offered improbable options to presidents to make other possibilities appear more palatable.
いや、相手はトランプだから。オバマだったら思慮深く対応するかもしれないが、トランプ相手にそういう小技を使おうとしても、それはキ××イに刃物というやつだろう。実際、こうなっているわけなのだから。
ソレイマニ司令官はイランでは国民的英雄という扱いらしい。ハメネイ師との関係が非常に良好な人物だったということもあるだろうが、国全体が三日間喪に服するというのだから、その扱われようがうかがえるというものだ。イランは報復を宣言しており、欧米では #wwiii のハッシュタグが乱れ飛んでいる状況なのだが……日本は、はぁ、何やっているのだろうか。
安倍首相は年頭記者会見で、イラン問題においてリーダーシップを発揮する云々、と発言していたが、実際は何をしていたのか。
……ほー。何が一体リーダーシップなのだろうか。仮に先月末にロウハニ大統領と会見していたとしても、もしリーダーシップというものを持っているならば、弾丸ツアーでイラン訪問位するなら分かるけど、会食だ、ゴルフだ、引きこもりだ……ほー。
まあこんな感じである。何らかの衝突が起きる可能性は極めて高い。第三次世界大戦とまでいくかどうかは分からないが、第五次中東紛争に発展する可能性は低くはないと思う。戦争の臭いがするのだ。