Bye, 61, hello, 230.

この何年間か、THinkpad X61 を使っていたわけだけど、さすがにもう限界だ。CPU の処理能力もそうだけど、何より筐体がもうガタガタな上に、SO-DIMM DDR2 メモリが入手困難な上に高いのだ。これでは 8 GB への増設は無理な話である。しかしまあ、10年位前のモデルを、よくもまあこれだけ使っていたものだ。いい加減、更新しても良い頃合いだろう。

しかし、持ち歩くこと、拡張性、そして Thinkpad 235 以来使っているトラックポイントのことを考えると、やはり新しいノートも Thinkpad の方が良い。となると……ということで、色々考えた挙句に Thinkpad X230 を購入することにした。

当初は、X61 に入れていた HDD をそのまま X230 に移植するつもりだったのだが、X230 は薄い HDD しか入らないことが判明。うーん、と考えた挙句、mSATA の SDD (256 GB) を購入することにした。これは SATA の範疇だから、SSD からちゃんと boot できるし、元の HDD はそのまま残して、Linux の /home や /var 等、あるいは NTFS パーティションを作成して Windows とのデータ共有 / 交換に使えば良い。これはなかなか悪くない感じだぞ。

で……今、この段落からの文章は X230(shannon-x230 と命名)で書いているのだけど、いやー、至極快適である。キーボードのピッチが少々変わった(こちらの方が本来のピッチなのだけど)のもあるんだが、まだ早打ちということでは少々慣れていない。しかし、SSD はかなり良い買い物だったと思うなあ……

ちなみに、どのように SSD を使っているのか、というと、HDD = /dev/sda と SSD = /dev/sdb に対して、

  • /dev/sdb2 on /windows type ntfs (read only)
  • /dev/sdb4 on / type btrfs
  • /dev/sda1 on /wintmp type ntfs
  • /dev/sda2 on /home type xfs
  • /dev/sda5 on /usr/local type xfs
  • /dev/sda6 on /usr/src type xfs
  • /dev/sda7 on /var type xfs
どういうことかというと、要するにガリガリライトが発生するところは HDD に逃がしている、ということだ。Windows 10 の方も、上の /dev/sda1 を D: にしてあって、ブラウザのダウンロードフォルダ等にはこちらを使うようにしてある。Windows 上のデータの一部は Linux でも共用するところがあるのだが、それに関しては C: に相当する SSD 上のパーティションを read only でマウントして読んでいる。勿論、SSD で爆速で使うんだったらこんな使い方をすべきではないんだろうが、ガリガリ make する人間としては、そうそう何もかも SSD 上でする気には、とてもじゃないがなれないのである。

しかしねえ。もともと mSATA の SSD ってのは小さな容量の品しかなくて、それをキャッシュにして Windows ReadyBoost に活用するための位置付けだったんだけど、今や 512 GB の品だって買えて、しかも 2.5 inch の品と値段はそう違わない。つまりは、HDD のベイがひとつ多く使えるってわけだ。しかも ExpressCard スロットがあるから、手持ちの eSATA カードや IEEE 1394 のカードもそのまま使える。そして USB3.0 が3つ付いているわけで、拡張性ということで言うならばまあ強力である。もう出て3年以上経っているこのモデルなわけだけど、またしばらくはこれでいくことになりそうだ。

[memo] Using luajitlatex on Linux (and Mac OS X)

  1. kpsewhich fmtutil.cnf で fmtutil.cnf の path を探す。
  2. fmtutil.cnf をエディタで開き、luajitlatex を検索。該当行の行頭は #! でコメントアウトされているので、これを消して行を有効にする。
  3. fmtutil-sys --byfmt luajitlatex を実行。
  4. luajittex --fmt=luajitlatex.fmt foo.tex で latex として使用可。

LuaTeX-ja で縦書き

LuaTeX-ja は、もう現状としてはかなり「使える」状態になっている。以前課題だったルビも、既に問題なく振れるようになっている。あとは縦書きだなあ……と思っていたのだが、チェックすると、おお、もう ltjtarticle.cls, ltjtreport.cls, ltjtbook.cls が入っているじゃないの。使ってみると、http://oku.edu.mie-u.ac.jp/tex/mod/forum/discuss.php?d=1664で言及されているように、著者名が横書きのままになる、という問題があったのだけど、これは姑息的には \vbox{\tate } で括ってやれば縦書きになるので、分かっていればそう問題になるものでもない(後記:これは現時点では修正されている)。ということで……

を並べてみよう。いやー、十分使えますよ。本当に。速度に関する問題はあるけれど、今の PC ではそう気にならないかもしれないなあ。

○○以外全部××

音楽用に使っている Dell inspiron 1501 のディスプレイが突然表示できなくなった。どうやらインバータの故障らしいのだけど、インバータだけを交換したり、バックライトを自力で交換したりする気力は今はない。新しい機種に更新しようか、とも考えたのだけど、少なくとも現状のレコーディングには今以上のマシンパワーは(そりゃあればある方が良いのだけど)是非とも必要というわけではない。プラグインのセットアップの手間を考えると、現行機種のままでちょっとの間は使い続けたい。

ということで、ヤフオクで Inspiron 1501 の出物を探す。そうそう、Vostro 1000 ってのもあったっけ(ビジネスユースのモデルで、中身は Inspiron 1501 と同じ)、と探してみると、キートップが一部破損した Vostro 1000 を発見。これを落札した。どうせ僕の場合は ASCII 配列のキーボードに換装してしまうのだから、JIS 配列のキーがどうだろうが関係のない話である。

早速送られてきた Vostro 1000 をチェックする。おー、思っていたよりも程度が良い。特に ExpressCard スロットは全くと言っていい位使用形跡なし。なるほどねえ。僕のようにここに eSATA ボードを突っ込んで、とかいう奴は少数派なのか。

とりあえず HDD だけを換装してみると、若干怪しいところがあったものの、Windows のライセンスの問題も発生せず、普通通りに使える状態になった。しかし、この Vostro 1000 の CPU は Mobile Athlon 64 で、そりゃあもうクソ遅い。うーむ、帰ったら換装かなあ、と思いつつ、仕事に出掛けたのだった。

ハードな仕事から帰ってきて、一息ついたら換装作業を開始。何が苦しいって、こいつは CPU の換装のためにディスプレイを外さなければならないのだ。何なんだかなあ……と思いつつも、メインボードが剥き出しになるところまで、新旧2台をバラす。ついでに無線 LAN のボードも換装しておくことにしよう。

もともとの Inspiron 1501 に装着していたのは、ちょいとマイナーな Turion 64 X2 というCPU である。リリースされた中で二番目にクロックの速いモデルを装着していて、これとメモリを潤沢にしておいたおかげで、この年代物が未だに何とか使いものになっているわけだ。これを Mobile Athron 64 と交換して、ついでに mini PCI Express 端子に挿さっている無線 LAN ボードも交換しておくことにする。もともとここには Dell の純正ボードが挿さっているのだが、僕のもともとの Inspiron 1501 では Intel のボードを使っていたので…… Linux の方の kernel の reconfig が面倒だし。

かくして、問題なく元に戻った Vostro 1000 は、今 Debian のパッケージの更新中である。この状態で寝て、明日起きてから、音楽関連のチェックを行えば、あとはゆっくり休める……いや違う。録音の準備なんだよこれが。結局休めやしないというわけなんだが。まあ、これも性分なんでね。

Profile

T.T.Ueda
Tamotsu Thomas UEDA

茨城県水戸市生まれ。

横山大観がかつて学んだ小学校から、旧水戸城址にある中学、高校と進学。この頃から音楽を趣味とするようになる。大学は、学部→修士→博士の各課程に在籍し、某省傘下の研究所に就職、その2ヵ月後に学位を授与される(こういう経緯ですが最終学歴は博士課程「修了」です)。職場の隣の小学校で起こった惨劇は未だに心に深く傷を残している。

その後某自動車関連会社の研究法人で国の研究プロジェクトに参画、プロジェクト終了後は数年の彷徨を経て、某所で教育関連業務に従事。

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