一行づつのやりとり

普段から公言していることだけれど、僕は Twitter というものに過大な期待を持っていない。経済的には、アメリカ企業としての Twitter Inc. は、数十億〜百億ドルの価値があると言われているから、その意味は大きいのだろうけれど、一アメリカの私企業である Twitter Inc. が提供するサービスで日本の政治や社会を革新できるのか、と問われれば、僕自身の見方としてはかなり否定的にならざるを得ない。

そうは言っても、「をとこもすなる Twitter といふものをおむなもしてみむとてするなり」じゃないけれど、僕も Twitter を使っている。まあ面倒な GUI のツールは到底使う気になれないので、Emacs + twittering-mode で使っているわけだ(そうそう、使っていない qwit 消してしまわなければ)。で、今日、堀江貴文氏のつぶやきに、こんな一行を見かけたのだった:

無いですねぇ QT @Jaguar3568 @takapon_jp 命の危険を感じたことはありますか?
で、無神経だと思いつつも、彼に前から聞いてみたかったことを質問したのだった:
@takapon_jp 野口英昭氏の死に関してはどのように思われているでしょうか? QT@takapon_jp: 無いですねぇ QT @Jaguar3568 @takapon_jp 命の危険を感じたことはありますか?

ここで断わっておかなければならないのだが、僕は堀江氏を攻撃しようとか、何か言ってやろうとか、そういうことを考えていたわけではないのだ。ただ純粋に、このことを聞いてみたかっただけだ。その質問に対して、堀江氏が答えてくれた。

どうって言われてもお気の毒としか言えません。 QT @Thomas_TU: 野口英昭氏の死に関してはどのように思われているでしょうか? QT@takapon_jp: 無いですねぇ

この答に関しても、僕は何かどうのこうの言う気はない。「お気の毒としか言えません」というこの言葉が、この件に関してこの一言で片付けようという意図で書かれたものではない可能性が高いし、あれから何年も経った現在でも尚、やはりこの問題はデリケートな問題だと思う(だから上に「無神経だと思いつつも」と書いているわけで)からだ。

その後、この僕の質問に関して何人もの方が色々書かれている。皆さんも各々思うところがおありなのだろうと思う。僕はどうだったのか、というと、まあやはりこの問題は簡単なものではない、ということと、何年経っても人が一人死んでいるということの意味の重さは変わらない(堀江氏がどう思っているかは分からないけれど、少なくとも僕にとっては)んだなあ、ということを思ったのだった。

wheezy

システムの崩壊から再構築を終えた shannon なわけだけど、新しい Debian GNU/Linux の distribution の名前を反映して、ログイン画面には wheezy/sid と出ている。

Debian の distribution の名前が Toy Story のキャラクター名からとられていることはよく知られていることだけれど、この Wheezy というのは Linux 的にはまさにうってつけのものである。これは Toy Story 2 に出てくる「ペンギン」の名前だからだ。Debian 関係者も、この辺を意識していたに違いあるまい。

ちなみにその wheezy/sid であるが、X と OpenOffice.org に関して依存性の問題が出ている。これに関しては現時点でも改善されないままで、最小単位のパッケージの revision が終わるのを待つしかない状態である。そんな思いをしてまで何故 sid を使うのか?と言われそうだけど、Debian は結構保守的で、sid でないと不都合が出ることを何度か体験しているからだ、としか言えない。もちろん、カタい業務に使うならそういうことは気にしないのだけど、毎日のちょっとしたことでイライラしながら保守的でいるよりは、今回のような再構築のリスクがあっても尚 sid を使う方が、僕にとってはストレスが少なくて済むのである。いや、本当に、それだけの話なのだ。

崩壊

あ゛ー、やってもーた。sid を使っている以上、特に X 関連の更新時には注意しておかなければならなかったのだが、うっかり apt 任せで X 周辺の環境を崩壊させてしまった。

こうなると、選択肢は2つで、パッケージの更新が完了するのを待つか、システムの煤払いをすることにしてインストールをし直すか、である。うーん。TeXLive の DVD イメージとかも手元にあるし、必要ないくつかのファイルのバックアップだけしてしまえば、実はシステムのリインストイールには然程の手間はかからない。僕はこういうときに備えて /home を独立パーティションにしているので。

しかしなあ。今、sid の daily build の CD image を落としているのだけど、なにせサーバがあるのがスウェーデンなので、落とすのには結構な時間がかかる。これを落としたところで apt-get によるアップデートを試してみて、それで復元できるならそれでよし、まだ駄目だったらリインストール、という方針で進めることにする。

結局、X 周辺のパッケージの改善の見込みがないので、思い切ってリインストールを行った。まああまり問題もなく復旧できたのだが、なんかフォント周辺が……って、M+とIPAの合成フォントが Migu / MigMix に名称変更してるじゃないか!ということで、これらを入れた後、システムのフォント設定を変更する。むー。

英辞郎第五版

先日、原因不明の問題があるのを発見した英辞郎であるが、何か気になったもので、現行の最新版である第五版を購入した。

インストール時には中途半端なライセンスチェックがあるので、一応シリアルを入力。僕は最近あまり使っていない Windows に PDIC / Unicode をインストールしてあるので、そこに辞書ファイルを移してから、PDIC で辞書を一行テキスト形式に変換しておく。次に Linux をブートして、毎度お馴染の ruby スクリプトで sdic 形式の辞書を作成し、sary でインデックスを作成して以前の辞書と差し替える。

検索をかけてみると、今のところは何の問題もなく使用できるようだ……しかし、あれぁ何が原因だったんだろう。本当はちゃんと原因究明しておくべきなんだけど、そう僕も暇なわけではないので。

Profile

T.T.Ueda
Tamotsu Thomas UEDA

茨城県水戸市生まれ。

横山大観がかつて学んだ小学校から、旧水戸城址にある中学、高校と進学。この頃から音楽を趣味とするようになる。大学は、学部→修士→博士の各課程に在籍し、某省傘下の研究所に就職、その2ヵ月後に学位を授与される(こういう経緯ですが最終学歴は博士課程「修了」です)。職場の隣の小学校で起こった惨劇は未だに心に深く傷を残している。

その後某自動車関連会社の研究法人で国の研究プロジェクトに参画、プロジェクト終了後は数年の彷徨を経て、某所で教育関連業務に従事。

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